ゲーセンなんて、高校卒業以来だなぁ……。 いつも店の中から見ているだけだった、彼のいるゲーセン。 やばい。 緊張して足が震えてきたよ。 「茉莉? 入るよ〜」 沙織はそんなあたしのことなどおかまいなし。 すでに店の中に入っている。 覚悟を決めよう。 ここまで来たんだから。 彼に会ったら、 「集客アップの協力に来ました〜」 そう笑えばいいんだから。