私。
徹平くんにどんなふうに見られてたんだろう?
今さらだけど。
気になってしまう。
イタかった?
感じ悪かった?
……でも。
笑顔をくれたよね?
何度も。
隣にいてくれたよね?
「あ、あの、私……」
謝りたい。
もう、遅いかな?
「すずめちゃん」
徹平くんに呼ばれて。
私はビクッと固まった。
徹平くんの表情が。
とても悲しそうに見える。
悲しくて。
つらそう。
「……いいよ、もう」
「えっ?」
徹平くんはそのまま、私に背中を向けた。
「ま、待って……っ」
私は咄嗟に徹平くんの背中に声をかけた。
だけど。
徹平くんは。
構わずに歩き出した。
「待って、待って!」
まだ、話してない。
まだ、謝ってない。
伝えたいこと、たくさんあるのに。
全部。
全部、私のせいだ。



