インビジブル・ブルー

誰にでも見える青。

そのことに僕は今まで気付くことができなかっただけなのだ。



彼女は特別じゃなかった。

僕も、レイも、ガクだって、けして特別ではなかった。



日常にある青こそが、僕が探し求めていた色だったのだ。

どうして気付かなかったんだろう。

どうして僕は、それを特別なものだと錯覚してしまったのだろう。

いつ、どこで。

僕の目は曇ってしまったのだろう。