インビジブル・ブルー

僕は夢中で見比べた。

空にカンバスをかざし、まるで同化していくような錯覚の中で、僕はその二つの青を見比べた。



そして気がついた。

この色は、けして特別な色なんかじゃなかったことに。

それは、ごくありふれた、どこにでも広がっている平凡な青だということに。