和向君もすぐにそれを口に入れてもぐもぐしている。

「ど、どうかな?」

 どうせなら和向君の意見も聞きたいと思ってそう聞いてみた。

 食べ終わった和向君が口を開ける。

「美味しい~! 初めて食べたよ~、こんなに美味しい唐揚げ! しーちゃんが作ったの~?」

「う、うん。そうだよ。」

 昨日の余りだけど、という言葉は黙っておく。

 美味しいって言葉はお世辞だと思うけど、そう言ってもらえるのは凄く嬉しい。

「ありがとう。」

 謙遜してもお世辞を言ってくれたのに失礼だから、素直にお礼を言う。

 ますます二人が良い人だって思えるよ……。

 本当に二人に出会えてよかったかも。

 そう頭の片隅で考えながら、三人でお昼ご飯をとった。