最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 ほっと安堵しながら、教室内に入って席に座る。

 確かこの後って入学式の最終確認だったはず……。

 少し休憩を挟んで、今度は一年生の教室に向かう。

 和向君と疾風君やクラスメイト数人と一緒に。

 一年生の教室……少しわくわくする。

 この学園は敷地が広いから、その分教室も広い。

 学校全体の大きさを考えると妥当なんだろうけど……やっぱり普通とは違うなぁと感じさせられる。

 ちなみに学年の教室は北棟と西棟にあって、二年生と三年生の教室は北棟、一年生の教室は西棟にある。

 下の階に降りるだけだから早く着くことができた。

「おぉ、久しぶりに入るな。この教室。」

 “1-S”と書かれた部屋に、疾風君がそう言って中へと入っていく。

 私と和向君も、疾風君の後に続いて教室に入った。

 他のみんなは別の教室にいるから、実質今は三人しかこの部屋にいない。

 やっぱり中は広くて、人がいないから余計にそう感じる。

 たくさんの机の上には生徒手帳や教材などが乗っている。

 一年の教科書ってこんな感じなんだ……。

 気になって、まじまじと見る。

 そんな時、ふと二人が何をしているのか気になってそっちに視線を向けた。