最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 そんな事を思いながらなんて答えようか考える。

 これ……どのジャンルに入るのかな?

 そう考えこんでいると、私の手元から突然本が消えた。

 へっ……!?

 驚いて顔を上げると疾風君が私の本を持っていた。

「これ……この国の歴史の本じゃん。こんなの今時の高校生読まねぇぞ。」

 うっ……確かに。

 正論で叩かれ、言葉を失う。

 それでも何とか、私は言葉を探し出した。

「最近、そういう本にはまってるの……あはは。」

 魔術師でも勉強は怠れない。

 過去の事例や事件を参考にして、今後の仕事に生かすために。

 それで歴史、地理、文化、経済などの事についても知っておかなくちゃならないんだ。

 だから最近の愛読書はその本。

 改めて考えると私、ここに来てから何回嘘と言い訳を繰り返したのかな……。

 魔術師だってバレたらダメなのは分かっているけど……本当は友達を騙すような真似なんてしたくない。

 二人は……大切な友達だから。

 いつか、本当の事を言える日が来るかな?