最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 そんな時俺の頭に、ある一つの考えが浮かんだ。

 明日、学校終わりにあの場にいたら会えるんじゃないか?

 たまたま居ただけかもしれないが、可能性がゼロというわけでもない。

 価値は、ありそうだな。

 だが、同時に不安が襲ってきた。

 あの時俺が名乗らなかっただけで、神々の名を聞くと態度を変えるんじゃないかってことだ。

 俺の名は世界的にも知られており、地位名誉を欲しがって群がってくる女がたくさんいる。

 あいつももしかしたら……。

 まぁいい、考えてもが仕方ない。とりあえず行動に移すか。

 俺はその嫌な考えを払拭するようにして、明日に臨んだ。

 だが俺は、自分があの女に会えるのを密かに楽しみにしていた事には気付かなかった。