最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

「分かった。」

 俺は翔葉にそう言って、自分の寝室に入った。



 ベッドに腰掛けて、悶々とあの女のことを考える。

 名前も知らない女が気になるなんて、俺はどうしてしまったんだと改めて思った。

 俺は感情が薄いほうだと自負しているし、他人、しかも人間に興味を惹かれるとは……。

 そこで俺は、ある事に気付いた。

 ……今気付いたが、どうしてこの学園に人間がいたんだ?

 この学園は魔族や人外専門の学校のはずだ……どうして人間があの場に?

 下校時間直後のあの時間に、俺以外のあの女がいる事にも疑問を感じていた。

 俺はAnarchy代表だから許可されているが……。

 考えれば考えるほど分からなくなってきた。

 というか、俺はあの女のどこに興味があるんだ?

 あの女を見たとき、雰囲気が他の奴とは少し違っていた気がしたし、何よりあの瞳と声。

 穢れを知らない、澄んでいる黒の瞳。透き通っている声。

 あの女は、一体……。

 はぁ、考えても仕方ない。

 だが、教室に直接行けないとなると……どうすれば。