あの後、西棟、北棟、東棟と回ってみた。
だけど、生物学室ほど強くはなく、不思議に思いながら歩いていた。
最後に中央棟に向かって歩きだした。
その時、ふと中庭に視線を移してみる。
……あれ?
私はそこで、ある人影を見つけた。
男の人……?
よく見ると、制服を着ていて上履きに入っているラインが紫だった。
紫ってことは……三年生?
ちなみに高等部では学年で上履きのラインの色が異なっている。
一年生が赤、二年生が青、三年生は紫だ。
彼はベンチに腰掛けていて、空を仰いでいる。
眉間に皺を寄せ、何かを考えているようだった。
でも、この時間に生徒さんがいるのはおかしい。
だってもう、下校時間は過ぎているし、下校時間後の二時間は生徒が校舎内に入れないようになっている。
だから、生徒の姿は見かけていない。
……彼、以外は。
その時、彼の左耳が見えた。
あれって……。
彼の耳たぶには、今私が持っているピアスと同じものがついていた。
右耳も見えたけど……何もついていない。
だけど、生物学室ほど強くはなく、不思議に思いながら歩いていた。
最後に中央棟に向かって歩きだした。
その時、ふと中庭に視線を移してみる。
……あれ?
私はそこで、ある人影を見つけた。
男の人……?
よく見ると、制服を着ていて上履きに入っているラインが紫だった。
紫ってことは……三年生?
ちなみに高等部では学年で上履きのラインの色が異なっている。
一年生が赤、二年生が青、三年生は紫だ。
彼はベンチに腰掛けていて、空を仰いでいる。
眉間に皺を寄せ、何かを考えているようだった。
でも、この時間に生徒さんがいるのはおかしい。
だってもう、下校時間は過ぎているし、下校時間後の二時間は生徒が校舎内に入れないようになっている。
だから、生徒の姿は見かけていない。
……彼、以外は。
その時、彼の左耳が見えた。
あれって……。
彼の耳たぶには、今私が持っているピアスと同じものがついていた。
右耳も見えたけど……何もついていない。

