最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 しばらく見回っていると、左腕につけているブレスレットが急に淡い青色に光った。

 ……そういう事、か。

 私はその場で神経を集中させ、場所を探る。

 そうしていると、微かに嫌な気質を感じた。

 その場所に向かって歩いていた足を速める。

 その邪気を辿ると“生物学室”と書かれている部屋に着いた。

 ガラっと扉を開けて、中に入る。

 その途端、息苦しさを感じた。

 ……っ!?

 慌てて結界を周りに張り巡らせる。

 護身用と、ここに人が来ないようにって言う意味で。

 内鍵もしっかりかけて完全な密室を作る。

 邪気と魔力量が……尋常じゃない……っ!

 って、ダメだ。パニックになっちゃ。

 ゆっくりと精神統一をして自分を落ち着かせる。

 ふぅ……と息を吐きナップサックからあるものを取り出す。

 綺麗なダイヤモンドで飾られている、小さな箱。

 息を整えて呪文を唱える。

「ケンファイン。」

 その瞬間、生物学室内の魔力が一気に吸い込まれる。

 しばらくして勝手に閉まった箱。

 息苦しさは消えたけど、代わりに居辛さを覚える。