最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

「あぁ、Anarchy寮だけどな。」

 また、その言葉……。

 二人に説明してもらったけど、まだ分からない事だらけだ。

 そもそも、どうして分けているんだろう?

 魔族と人外でも、戦力にするなら分ける意味はないはず……だよね。

 でももしかしたら、何か大事な目的とかがあるかもしれないし……。

 また今度、調べてみようかな。

 この学園の図書館、大きかったから何か分かるはず……!

 ふふっ、楽しみになってきた。

 本が好きな私にとって、図書館は落ち着ける場所。

 自分の知らない知識が得られるし……大好きだ。

 図書館に行けるのを楽しみにしてる私に、和向君がこんな提案をした。

「しーちゃん、じゃあ途中まで一緒に帰ろう?」

 その言葉に、私は一瞬にして動きを止めた。

 ……私だって、できる事なら友達と帰るって事をしてみたい!

 だけど、私にはやらなきゃいけない事がある。

 ……そう、任務。

 というか、その為にここに来たんだから!

「じ、実は私まだいろいろと手続きが終わってないから帰れなくて……ごめんね。」