最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 でも、理事長が直々に……?

「私の息子が案内してくれるらしいから、今紹介しておくよ。」

 なわけないよね……。

 理事長の息子さん……どんな人なのか気になる。

「創ー!」

 その時、理事長が奥の扉に向かって大きな声を出した。

 するとその扉から一人の男の子が姿を見せ、こっちに視線を向けた。

 ライトグリーンの髪にベージュの瞳。

 高身長で全身が整っている。

 そしてこの人も……イケメンさん。

「私の息子の創だ。」

草薙創(くさなぎそう)です。よろしくお願いしますね、神菜さん。」

 彼が丁寧にお辞儀をして、自己紹介してくれる。

 理事長の息子さんなら……当たり前だけど正体バレてるか。

 ひとまず、私も自己紹介する。

「元宮神菜です。よろしくお願いします。」

 相手の瞳を見て、しっかりと言い放つ。

 創さんはにっこりと微笑んでこう言った。

「ふふっ……こちらこそ、ですよ。」

 それが……とても様になっている。

 よ、世の中のイケメンさんって凄いなぁ……。

 多分女の子が見たら一発でノックダウンしちゃうんだろうな、と小さく思った。