《元宮神菜殿
このブレスレットは悪や負の力や気を察知できるものだ。
作るのに長い年月がかかってしまい、申し訳ない。
学園内だけではなく、学外で使用いただいても構わない。
貴女の役に立つ事を願っている。
政府》
……これに、そんな凄い力があるんだ。
私は手に取って、恐る恐るつけてみる。
左腕にはめてみると、私の腕の太さに合うようにひとりでに動いた。
これ……魔力が込められてる?
留め具のようなものがついていて、それでかっちり固定された。
私がブレスレットをつけたのを確認して、理事長が口を開く。
「神菜さん、任務の内容を教えておくよ。」
理事長に改めてそう言われ、一気に緊張感が漂う。
「お願いします。」
理事長にそう返事をして次の言葉を待つ。
「任務はこの月魔城学園の高等部に漂う悪や負の気質……つまり、邪気を浄化してほしい。その為に君をこの学園に呼んだ。」
……これ、本来の目的じゃないよね。
理事長の口ぶりに、ふっとそう考える。
内容は政府からの文面と照らし合わせて考えてみると、真の目的じゃないと思う。
理事長と政府は、何を考えているんだろう……。
私はそんな事を思いながらも、理事長に笑顔を向けた。
このブレスレットは悪や負の力や気を察知できるものだ。
作るのに長い年月がかかってしまい、申し訳ない。
学園内だけではなく、学外で使用いただいても構わない。
貴女の役に立つ事を願っている。
政府》
……これに、そんな凄い力があるんだ。
私は手に取って、恐る恐るつけてみる。
左腕にはめてみると、私の腕の太さに合うようにひとりでに動いた。
これ……魔力が込められてる?
留め具のようなものがついていて、それでかっちり固定された。
私がブレスレットをつけたのを確認して、理事長が口を開く。
「神菜さん、任務の内容を教えておくよ。」
理事長に改めてそう言われ、一気に緊張感が漂う。
「お願いします。」
理事長にそう返事をして次の言葉を待つ。
「任務はこの月魔城学園の高等部に漂う悪や負の気質……つまり、邪気を浄化してほしい。その為に君をこの学園に呼んだ。」
……これ、本来の目的じゃないよね。
理事長の口ぶりに、ふっとそう考える。
内容は政府からの文面と照らし合わせて考えてみると、真の目的じゃないと思う。
理事長と政府は、何を考えているんだろう……。
私はそんな事を思いながらも、理事長に笑顔を向けた。

