最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 うん、内装も外装に負けじと綺麗だ。

 国会議事堂のような造りになっていて、何より広い。

 私たちは自分のクラスの席に座って式に参加する。

 三年生も入ってきて、全員が席に着いた。

「これより、国立月魔城学園始業式を始める。」

 そんな口上で始まった始業式。

 国歌校歌斉唱の後、理事長の挨拶と進められる。

 意外と理事長の話長いかな?と思ってたけど全然そんな事なかった。

 むしろ……早かった。

 どの学校の理事長もこれくらい軽くて良いのに……とひっそり思っていたのは内緒だ。

 ちらっと、始業式の流れが書かれている紙を見る。

 次は……生徒会長挨拶だ。

 どんな人なんだろう……!と内心わくわくしながら待つ。

「生徒会長挨拶、空衣天(そらごろもてん)。」

 その言葉が聞こえた瞬間、黄色い悲鳴が辺りに響き渡った。

「キャー!!! 天様ー!!!」

「生徒会メンバーよ!!!」

「はぁ……幸せ……。」

 などの、多種多様な声が聞こえる。

 ど、どうしてそんなに叫ぶんだろう……?

 私が頭にはてなマークを浮かべていると、いつの間にか会長さんの挨拶が始まっていた。