だが、俺は次の栞の言葉に驚くことになる。
「あ、あんまり知らないかな……。」
「はぁ!? 栞、元宮神菜知らないのか!?」
俺は栞の返答につい、そんな言葉を返した。
ありえない。元宮神菜は相当な有名人だ。
流石に人間でも多少なりとも知っているだろう。
「もしかしてしーちゃん、あんまりテレビとか見ない?」
和向も俺同様、驚いてそんな質問を投げかけている。
メディアには毎日のように取り上げられているのに……世間知らずにも程がある。
「ど、どうしてそこまで驚くの?」
俺たちの勢いに驚いたであろう栞が目を丸くして聞いてくる。
はぁ……栞の為に教えてやろう。
俺はその後、元宮神菜がどうして有名なのかを軽く語った。
それでも理解できていない様子だったから、和向が補足を入れてくれようやく納得したような栞。
だけど説明している間、栞の顔は何故か引きつっていくばかりだった。
「へ、へぇ。そうなんだ、初めて知ったよ……。」
ついには震え声でそう言う始末。
こんなの、隠し事をしていると言っているようなものじゃないか。
でも面白そうだし、人間の研究も兼ねて一緒にいてみるか。栞っていかにも絡まれそうだし。
俺はひっそりと、心の中でそう思った。
「あ、あんまり知らないかな……。」
「はぁ!? 栞、元宮神菜知らないのか!?」
俺は栞の返答につい、そんな言葉を返した。
ありえない。元宮神菜は相当な有名人だ。
流石に人間でも多少なりとも知っているだろう。
「もしかしてしーちゃん、あんまりテレビとか見ない?」
和向も俺同様、驚いてそんな質問を投げかけている。
メディアには毎日のように取り上げられているのに……世間知らずにも程がある。
「ど、どうしてそこまで驚くの?」
俺たちの勢いに驚いたであろう栞が目を丸くして聞いてくる。
はぁ……栞の為に教えてやろう。
俺はその後、元宮神菜がどうして有名なのかを軽く語った。
それでも理解できていない様子だったから、和向が補足を入れてくれようやく納得したような栞。
だけど説明している間、栞の顔は何故か引きつっていくばかりだった。
「へ、へぇ。そうなんだ、初めて知ったよ……。」
ついには震え声でそう言う始末。
こんなの、隠し事をしていると言っているようなものじゃないか。
でも面白そうだし、人間の研究も兼ねて一緒にいてみるか。栞っていかにも絡まれそうだし。
俺はひっそりと、心の中でそう思った。

