最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 そうやってほくほくした顔のまま、栞は俺たちのほうに向き直って笑顔でこう言った。

「よ、よろしくね。二人ともっ!」

 この時、栞の瞳を見てこう思った。

 ――栞は、良い奴だって。

 だってこんなに綺麗な瞳をしていて、声だってまっすぐだ。

 ……でも、まだ推測の内。

 もっと栞を知っていかなきゃならない。

「でも、栞はどうしてこの学園に編入できたんだ?」

 まず、一番気になった事を聞いてみる。

 その時、一瞬にして栞の周りの空気が変わった気がした。

 緊張しているような、動揺しているような。

 もしかして、何かあるのか……?

「僕も気になってたんだよね~。」

 和向もその話に興味があるらしく、便乗して聞いてくる。

「え、えっと私もその事についてはよく分からなくて……私も急に伝えられた事だから……あはは。」

 俺たちの質問に、ぎこちない笑顔を作りながら口を動かす栞。

 何だか様子が変だ。

 だが、とりあえず俺はその話題からいったん手を引いた。

 ……追及するのが、怖くなったから。

 だったら……。

「じゃあ、栞は元宮神菜って知ってるか?」

「ふぇっ……!?」

 さっき以上に過剰反応する栞。

 やっぱり、何かおかしい。