最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 ……っ、本格的に意識が……。

 もうあと少しのところで意識が飛んでいきかけた私は急に来栖さんの腕から解放され、地面に倒れた。

「まぁこのくらいでいいや。今日のところはこれで許してあげる。」

 そう言い捨て、来栖さんは踵を返しどこかへ行ってしまった。

 はぁ……死んじゃうかと、思った……っ。

 はぁはぁと荒い呼吸を繰り返し、息を整えていく。

 まさか首を掴まれるだなんて思ってもなかったけど……。

 手鏡で自分の首元を見て、ほっと胸を撫でおろす。

 良かった、跡にはなってない。

 跡に残ってしまって面倒な事になっても困るから、とりあえず安堵の息を吐いた。

 だけど……まさか来栖さんが私のことを知っていただなんて。

 私が魔術師として有名なのは教えてもらっていたからなんとなく分かっていたけど、自分が思ってるより広まっているのかもしれない。

 魔獣の件も来栖さんがしていただなんて考えてもなかったから、驚く事がありすぎる。

「とりあえず、戻ろう……。」

 さっきので結構体力が持っていかれたけど、震える足を何とか立ち上がらせ教室に戻った。