最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

「……ねぇ、誰かいるの?」

 そのせいで来栖さんにバレてしまい、身動きが取れない状況になる。

 ……何やってるの、私!

 そんな事を心の中で叫びながら、ぐるぐると頭を回転させる。

 逃げようとしても金縛りにあったようになって動けず、あっさりと見つかってしまった。

「あぁ、人間か。ここで何してるの? まぁいいや、どうせさっきの見られてるだろうし……ちょうどいいや。」

 な、何が、ちょうどいいのっ……?

 言葉の意味が理解できていない私に、来栖さんはいきなり私の首を掴み上げた。

 ……っ、何、これっ……!?

 首を掴まれてるせいでまともに息が出来なくて、浅い呼吸を繰り返す。

 その来栖さんの顔は、いろんな感情が混じっているように見えた。

 苦しそうにも悲しそうにも楽しそうにも見えて、感情がごちゃごちゃになっている。

 だけど、掴まれてからまだ数十秒しか経ってないのに視界が眩んでいく。

 意識が朦朧としてきて、思考がまともに働かない。

 私、ここで死んじゃうのかな……?

 普通、魔族に力技では勝てるはずがない。しかも人間の私には勝算なんてない。