最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 私はあからさまに動揺し、疾風君の言葉に被せて教室を出て行った。



 あ、あんなに話題になっているだなんて、知らなかった……。

 非常階段の影に行き、ふぅ……と大きく息を吐く。

 それにみんなが必死に探してるって事も、まさか本当だったなんて……。

 私が退治した後すぐにメディアが来て、取材をしながら私を探していた。

 すぐに帰ってきていたから良かったものの、今日のニュースは私の話題だらけだった。

 これがまた数日続くと思うと、気分が重たくなってしまう。

 一週間くらい、また耐えなきゃならないのかな……。

 憂鬱に思いながら、重たい足を教室へと向けて歩き出した時近くで大きな音がした。

 ガンッという、鈍い音。

 な、何だろう?

 そう思い、興味本位で音のしたほうを見てみると、そこには……壁に拳をすごい勢いで当てたであろう来栖さんがいた。

 来栖さんの表情は、悔しさと悲しさ、怒りが露わになっていて、魔力が結構高ぶっている。

 あのニコニコしていた来栖さんからは想像もできないくらい、怖い顔をしていて思わずすくみ上がってしまう。