最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 ……~~っ! これじゃずっとドキドキしっぱなしって事になっちゃう!

 私はそんな考えを払拭するようにしてココアを一気に飲んだ。



「送ってもらってありがとうございます。本当に今日はいろいろと……お世話になりました。」

「気にするなって言っただろ。……だが、どういたしまして。」

 そう言って新さんは私の頭を撫でた後、元来た道を帰っていった。

 そんな時、ある事が頭に浮かんできた。

 そう言えば、新さんも寮生だったんだ……。

 新さんの部屋を出て人に見つからないようにって裏口から出たけど、よくよく考えればあそこ寮だったよね。

 部外者が入ってても良かったんだろうか……と思い、うーんと唸ってしまった。

 私、相当迷惑になってる……。

 でも、そんな結論に行きついたと同時にある疑問が私の頭の中に浮かんできた。

 新さんはどうして、人間で他人の私のことを助けてくれるんだろう?

 前に聞いたとき、『栞だから。』って聞いたけど、どうもそれでは腑に落ちない部分がある。

 優しくするのは私だけって言っていたし、新さんの考えてる事が分からないや。