最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 新さんのおかげですっかり回復したし、もう元気いっぱいだ。

「栞、はい。」

「え?」

 突然新さんにココアの入ったマグカップを手渡され、あからさまに動揺してしまう。

 これ、もらっても良いのかな……?

 少し不安に思っている私だったけど、新さんの言葉でありがたく飲ませてもらう事にした。

「ココア、苦手だったか?」

「い、いえっ、ココア大好きです!ありがとうございます。」

 ココアやカフェオレとか、甘い飲み物はたまに飲むから大好き。

 これ以上このココアを置いておくわけにはいかない……と考えて、私はココアに口をつけた。

「美味しい……。」

 心までポカポカするような温かさで自然と笑みが零れる。

 ココアは久しぶりに飲んだけど、こんなに温かいものだったっけ。

「良かった。」

 その様子を見ていた新さんがそんな事を言って、笑みを見せる。

 その時、無意識に心臓がドキッと跳ねた気がした。

 また、ドキドキしてる……。

 新さんはパーフェクトフェイスの持ち主だから、そんな顔で微笑まれると否応なしにドキッとしてしまう。