最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 ……こんなんじゃ……っ。

『あんたなんていなければ!』

 また、怒鳴られる……。

「ごめん、なさい……。私の、せい、で……。」

 また、怒られちゃう。迷惑をかけちゃう。

 本当に、ごめんなさい……。



「……り、栞!」

「っ……あ、新、さん……?」

 新さんの呼び声に気付いて声のしたほうに意識を向けると、そこには心配そうに私を見ている新さんがいた。

 どうして、新さんが……?

 そう聞こうとしたけれど、新さんの言葉のほうが先だった。

「栞、うなされてたが大丈夫か……!?」

 え……? 私、うなされてた……?

 そこまで考えて、はっとあの夢を思い出す。

 またあの夢、見てたんだ……。割り切れたと思ってたのに……。

 何度か見たことある夢を見てしまい、冷や汗が流れる。

 また何か言われるんじゃないかって恐怖に苛まれる。

「……っ。」

 だけど我慢しなきゃ。ここには新さんが居るんだから。

 私は下唇を噛み締めてから、平気だという事を伝える為に新さんに笑顔を向ける。