その後に栞が席に座ったところで、兄貴が話し出す。
といっても基本緩い兄貴は堅苦しい話をするわけでもなく、軽く話すだけで教室を出て行ってしまった。
はぁ、兄貴も変わらないな。
弟の立場からするとあーいう兄貴は嫌いじゃないが、キャラがブレる事があるから恥ずかしい。
「ねぇねぇ。」
「ひゃい……!?」
俺がそんなことを考えている内に、和向が栞に話しかけていた。
驚いて変な声を出した栞は、恐る恐る和向のほうを向いている。
「な、何でしょうか……?」
同級生に敬語って……どれだけ緊張してるんだよ。
でも、和向相手に媚びないんだったらまだ良いやつかもな。
和向は俺の気も知らず、栞に自己紹介をしている。
「あ、あだ名!?」
そんな大きな声が聞こえて、俺のほうが驚く。
多分、和向が栞のことを何らかのあだ名で呼んだんだろう。
それだけで驚くなんて……変な奴。
だが、自然に笑みが零れていた。
「疾風、どうしてしーちゃんこんなに驚いてるの~?」
だけど、その瞬間に不思議そうに聞いてくる和向にため息が出た。
こいつ……何にも分かってない。
といっても基本緩い兄貴は堅苦しい話をするわけでもなく、軽く話すだけで教室を出て行ってしまった。
はぁ、兄貴も変わらないな。
弟の立場からするとあーいう兄貴は嫌いじゃないが、キャラがブレる事があるから恥ずかしい。
「ねぇねぇ。」
「ひゃい……!?」
俺がそんなことを考えている内に、和向が栞に話しかけていた。
驚いて変な声を出した栞は、恐る恐る和向のほうを向いている。
「な、何でしょうか……?」
同級生に敬語って……どれだけ緊張してるんだよ。
でも、和向相手に媚びないんだったらまだ良いやつかもな。
和向は俺の気も知らず、栞に自己紹介をしている。
「あ、あだ名!?」
そんな大きな声が聞こえて、俺のほうが驚く。
多分、和向が栞のことを何らかのあだ名で呼んだんだろう。
それだけで驚くなんて……変な奴。
だが、自然に笑みが零れていた。
「疾風、どうしてしーちゃんこんなに驚いてるの~?」
だけど、その瞬間に不思議そうに聞いてくる和向にため息が出た。
こいつ……何にも分かってない。

