最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 だから当人を連れてきて、宣戦布告として言ったのに……何の素振りも見せなかった。

 苦しむ素振りも驚く素振りもせず、慣れているような表情にさえ僕には見えた。

 ……だからこそ、痛めつけた時の苦しんだ顔が見たいんだけどね。

 いつも余裕そうにしている人間の苦しむ姿、楽しみだなぁ。

 僕はたまに適当な奴をここに呼んでサンドバック代わりにしている。

 ……理由はストレス、かな?

 来栖家の跡取りとしていろいろなことを強要されたり我慢したりしないといけないから、鬱憤が溜まっちゃうんだよね。

 だから暇じゃなくなって、ストレス発散になる人間が来てくれて楽しみで仕方ない。

「どうしよっかなー……。」

 どうやって痛めつけようかな、と笑いながら考える。

 最初は軽いものにして、徐々に重たいものにしていこうかな。

 だったらドーンと派手にやっても問題ないよね!

 あー……楽しみだなぁ。

 久しぶりに楽しめると思ったらアドレナリンがすっごく出てくる。

 えげつない事はするなって言われたけど……我慢なんてできないや。