最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 年下だけど何だか圧力が怖かったから、自然とさん付けになってしまう。

 それにいじめてるって言葉……来栖さんが言ってたのは本当だったと実感させられた。

 嫌われてるだろうって思ってたけど、明確に敵意を向けられていると……疲れてしまう。

 だけど私には、確かめなきゃならない事があった。

「来栖さん、私がここに連れてこられた本当の理由は何ですか? ……まさか紹介、だけじゃないですよね?」

 今の来栖さんの表情からして、別の思惑がある事は確かなんだ。

 それが何なのか……知っておかないとならない。

 来栖さんは私の言葉に薄っすらと笑みを浮かべた。

「うん。よく分かってるじゃん、人間のくせにね。そうだよ、まだ目的はあるんだよね。」

 目の前で面白がっているような表情を見せ、再び来栖さんは立ち上がった。

 そのまま近くの机にあったペンを取り、私に見せつける。

「こんな事、あったでしょ?」

 そう言いながら五十嵐さんにアイコンタクトを取り、手に持っていたペンを燃え上がらせた。

 そのままペンは全焼し、灰も残らなくて跡形もなく消えてしまった。