最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

「わ、私をフルボッコに……?」

 みんなでリンチしに来たのかもしれない。そう考えるのが妥当な気がして、つい納得してしまう。

 ……って、そういう事だったら……。

 私、結構な窮地に立たされてる……?

 改めて考え直してみると、やっぱり相当困ってしまう状況なのに変わりはなかった。

 呑気にしてる場合じゃない……!

 逃げなきゃ、と考えてみるも体は相変わらず重たく逃げ出す事もできない。

「だから、逃げちゃダメだって。」

 座っている彼の声が聞こえて、体が縄に縛られたようにして全く動かなくなってしまった。

 ……本当に、まずいかもしれない。

 全く動かせないとなると、何もする事が出来なくなる。

 だけど……そうだったら今は大人しくしておいたほうが良いかもしれない。

 ……とりあえず、様子見してみよう。

 私は逃げられなくなった事で冷静に考える事ができ、抵抗をやめた。

「あれ? 逃げないの?」

 そんな声が聞こえてきたけど、私は毅然として言い返す。

「こんな状況だと、逃げれるものも逃げられません。だから、何でここに私を連れてきたのか教えてください。」