最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 ……っ、さっきと同じ魔術。

 体が鉛のように重たくなって立っていられるのもできなくなり、その場に座り込む。

 こんな高度な魔力を連発できるのは……きっと力が強いからだ。

 座り込んでも尚、重たいものを感じて徐々に息が荒くなる。

 はぁ……っ、魔力を使わないと、持たないかも……っ。

 どうしよう、と頭の中で繰り返し解決策を探そうとする。

 だけど、言い案なんて思いつくはずがなく現状を変えられない。

 そんな私の様子を見て、面白そうに笑っている彼。

 愉快犯……タチが悪いなぁ、なんて考えて彼を見る。

 彼は少ししてから私の視線に気付き、驚いたように目を丸くしていた。

「へぇ……人間のくせにこれに耐えれてるってのは、凄いね。」

 面白げに目を瞠っている彼に、私は力を振り絞って言葉を投げる。

「どうして、こんな事を……?」

 こんなに回りくどいやり方をしなくても良いはずなのに、わざわざどうしてしてくるのか。

 私が気に食わないなら、今ここでボコボコにしても良いはずなのに、何でそれをしてこないのか。