最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 何か言葉を言わなければ、と思い口を突いて出たのがそんなぎこちなさすぎる言葉。

 彼は私の言葉に訝しげにしていたけど、気にしない様子なのかすぐに話題を変えた。

「君がここに連れてこられた理由、分かる?」

 部屋の奥に行き、その中央に置いてある大きな椅子に優雅に座った彼。

 ここに連れてこられた理由……そんなの、分かるわけがない。

 分かったら苦労なんてしてないし、対処もできたはず。

「分かりません。」

 正直な気持ちを口にして視線を下げて彼に伝える。

 彼は椅子に肘をついて「ふーん……。」と意味ありげにそう呟いた。

 その後彼はスマホを取り出し、どこかへ電話をかける仕草を見せる。

 どこにかけているんだろう……?

 気になったけど首を突っ込む気にはなれず、その場で立ち尽くしていた。

 しばらくして電話が終わったのか、視線をこっちに向けて不敵な笑みを見せてくる彼に一抹の不安を覚える。

 何、してくるんだろう……。

 警戒心を更に上げた私に、彼はそのまままたパチンッと指を鳴らし魔術をかけてきた。