「君……危機感がないよね。」

「え……?」

 危機感、とは……?

 それに、そんな事言われる筋合いなんてない……はず。

 訳が分からず首を傾げて、目の前の人に説明を求めると彼は意味深な笑みでこう言った。

「目の前に……いじめの黒幕がいるのにさ。」