最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 ぼんやりとそう思って、叩かれた頬を小さくさする。

「あーもう! あんたたち、もう行くわよ!」

「そうだね。付き合ってられないや。」

「それに今の感じ、ざまぁみろって思うしちょうどいいんじゃない?」

 女の子たちはアハハと甲高い声を上げながら、どこかへ去っていった。

 その途端に緊張の糸が途切れ、はぁ……っと大きく吐き出す。

「……どうして、言えるんだろう。」

 人のことを貶して、何であんなに平気でいられるのかが私には分からない。

 私は人より、辛さを知っているから余計に身に沁みてしまう。

 それにしても、こんな顔見られたらダメだよね……。

 手鏡で確認してみるも、まだヒリヒリとしていて赤く腫れあがってしまっている。

 相当強い力だよね、これ……。

 女の子なのにどこにそんな力があるんだろう、と考えながら魔術を唱える。

「スクラッチ・ヒアリング。」

 小さく唱えて再度見てみると、さっきよりも赤みは引いていて怪しまれずに済むレベルになった。

 これでとりあえずは良いか……。