最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 今みたいに教科書がなくなっていたり、文房具が消えていたりすることもしばしばで、授業の時に困っている。

 でも数日経てば戻ってきていて、あまり気にしてはいない。

 だけど……遂にはそんな呑気な事を言えなくなる状態になった。

「ねぇ、あんた。」

 ある日のお昼休憩に自動販売機まで行こうとしたら、突然そう呼び止められて振り返った。

 そこには数人の可愛い女の子たちがいて、どことなく高貴な雰囲気が漂っていた。

 きっと魔族の人たちなんだろう……そんな事を思いながら、私は言葉を返す。

「……何ですか?」

 何を言われるんだろう、と無意識に身構える。

 連日のいじめで、少しだけ警戒心が上がっていたから。

 そんな私に女の子たちは何やら話をしていて、その後に私の腕を掴んだ。

 しかも……結構強い力で。

「ちょっと来なさい。」

 どうして、なんて言葉は言わせてもらえず、私はされるがままになってそのまま連れていかれた。



 着いたのは人通りが少ない倉庫の裏。

 掴まれていた腕を解放されて、代わりに地面に身を叩きつけられる。