最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

「そんなに考えなくても良い。……ただ、無理だけはするな。愚痴でも何でも聞いてやるから、俺を頼れ。」

 ……返す言葉が、見当たらない。

「ありがとう、ございます。」

 しばらくしてようやく言えたのは、そんなか細くて小さなお礼。

 だけど新さんはまた優しく頭を撫でてくれた。

 私にはこんなに優しくしてもらう権利なんて、ないのに……。

 でも絶対に、新さんには言いたい。

 私が魔術師である事、この学園に来た理由。全てを話さないと。

 そうして……今度は本当に、お友達になりたい。

 きっと言ったら軽蔑される、もう口を利いてもらえないかもしれない。

 だけどそれは自分の蒔いた種。自然な事なんだ。

 言い出すタイミングは……まだ分からない、けどいつか絶対に言いたい。

 ……って、こんな事を思う時点でダメだよね。

 私にはまだ言える覚悟が出来ない。何を言われるんだろう、と怯えているから。

 でもその怯えに打ち勝てるように、もっと強くならなくちゃ。

 私は決意を固め、罪悪感を持ちながらも新さんとお話を続けた。