最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 どうしてそんな事を言ってくれるんだろう。気になるはずなのに。

 それに私から聞いたんだから、私には答える義務があるはず……。

 そう思いながら、新さんの言葉を待つ。

 新さんは一瞬驚いたような表情を見せた後、ふっと微笑んだ。

「言いたくない事は無理には言わせたくない。栞は良い奴だって信じてるし、事情があるんだろ?」

 事情……確かに魔術師の事は事情と言えば事情だけど、隠すなんてダメな気がする。

 出会って数日の私にこんなに信頼を寄せてくれて、こんなに優しくしてくれたんだから、私は正直に言わないといけない。

 だけど……まだ、自分からは明かせない。

 私はどれだけ弱いんだろう……と自嘲気味に思って、あははと乾いた笑みが自然と零れ出た。

「ごめんなさい……私から聞いたのに、言えないなんて。」

 ……私は、どれだけ卑怯なんだろう。

 最近はずっとその事ばかり考えている。

 言えない代わりに申し訳なさが募り、謝罪の言葉を口にする。

 新さんは軽く私の頭をポンと撫でると、安心させるような声色でこう口にした。