最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 ……やっぱり、新さんはAnarchyって組織の代表さんだったんだ。

 始業式の時に言われていたから、もしかして……とは考えていたけど、本当の事で少し安堵している。

 勘違いとかしてたら申し訳ないところだったし、それは良かった。

 新さんがここにいられるのも、Anarchyの代表だからと考えられる。

 一人でうんうんと納得していると、今度は新さんが質問をしてきた。

「……俺も聞くが栞は何故、ここにいられるんだ?」

 うっ……やっぱり、聞かれちゃうよね。

 自分がその話題を振ったって事は、聞かれる覚悟もできていたはずだ。

 なのに、いざ聞かれると言葉が出てこない。

 何か言わなきゃ……と思うけど、余計に焦ってしまう。

 魔術師の事なんて言えるはずがないし、ましてや嘘なんて吐きたくない。

 あわあわと何て言おうか慌てて焦っているそんな私に、新さんは一つ息を吐いてこんな事を言った。

「言いたくないなら、言わなくていい。」

 ……え?

 言わなくていいって、どうして?

「何で、ですか……?」