最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 その瞬間、俺は一瞬にして動きを止める事になった。

 ……栞、どっちもS判定だ。

 どちらの表の上にも栞が一位にいて、二位との差が激しい。

 ほぼ満点の点数に、俺は言葉を失う他なかった。

 隣で見上げていた栞はやけに落ち着いていて、何かを考えこむように唸っていた。

 この期に及んで、まだ納得しきれてない部分があるのか……?

 両方S判定を取るのなんて至難の業なのに……わけが分からない。

 その時に、辺りのざわめきにやっと気付いた。

「あの人間、どっちもS判定だなんて……。」

「どういうことだ!? 人間の分際で!」

「地味女のくせに、能力がチートすぎるわ!」

 他の奴らも同じような反応を見せていて、それには同意しざるを得なかった。

 ……謎が、深まるばっかだ。これじゃあ栞が本当に人間なのかも怪しくなるレベル。

 基本、魔族や人外は人間より生まれつき頭脳身体共に能力が高いはず……だ。

 だけど栞はそんな奴らを蹴って、この順位に食い込んだ。

 頭が良いだけじゃなく、運動もできるとか……確かにチートだな。