最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 唯一、栞だけはこの状況を分かっておらず、きょとんとした顔でいる。

 ……あー、分かんないな。

 栞は人間だが、人間だからこそ分からないところがたくさんある。

 人間って普通、こんな能力がぶっ飛んでんのか?栞だけが例外?

 そんな事を考えて頭の中を整理するために、はぁ……とため息を吐きだす。

 ……どちらにせよ、栞には謎な事がありすぎる。

 だが、栞のぶっ飛んだ能力はこれだけでは終わらなかった。



 テストから数日経ち、玄関前に成績表が張り出された。

 この学校の成績制度は高い順からS、A、B、C、Dと五段階評価の判定になっている。

 左右に定期考査と体力テストの両方が張り出されていて、学年ごとに分けられている。

 やっぱり新さんは不動の一位だな。

 三年生の成績表を見て、そんな事を思う。

 俺らの“組織”は新さんが代表として動いていて、その新さんは天才型の尊敬するべき人だ。

 何をやらせてもトップに君臨し、他の奴を上がらせてこない。

 俺も見習わなきゃな……なんて反省しながら、二年生の表に視線を動かした。