最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

「前よりは早くなってるし……うん、体も鈍ってなさそう!」

 そんな事を言いながら、嬉しそうにニコニコしていた。

 和向が栞に慌てて駆け寄り、さっきの事について栞に言っていた。

「しーちゃん!? さっきのすっごく速かったよ! 何でそんなに速いの……!?」

 語尾を伸ばしてない辺り、よほどさっきの事が気になるんだろう。

 まぁ、俺も気になるって言ったら気になるんだけど。

 俺も栞のところに足早に行き、和向と同じような質問を投げた。

「俺も気になる。栞、何であんなに速いんだ?」

 6秒台の女子なんて見た事ない。本当にどういう事だ。

 栞は慌て口調で聞いてきた俺らに口ごもりながらも、ちゃんと教えてくれた。

「は、速いかどうかは分からないけど……たまに運動するくらいで、特にこれと言ってしてる事はない、かなぁ……。」

 ……本気で言ってるのか?

 あの動きは陸上選手と同じ……いや、それ以上に完璧なものだった。たまに、だなんて考えられない。

 和向も納得しきれてないようで、うーんと頭を悩ませる仕草をしていた。