最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 ……栞に、恋心を抱いている。

 信じられない、と思っていたが和向も同じように感じ取っていたらしく、確信にも変わりつつあった。

 まぁ、本人から聞いたわけじゃないからどうとも言えないんだけど。

 俺はそんな事をぐるぐると考えて、息を吐きだした。

 そのタイミングでピッと甲高い笛の音が聞こえてきて、意識をそっちに向ける。

 栞が走る番だったよな、と思って栞を見る。

 ……は?

 俺は栞の走る姿を見て、驚くことになった。

「しーちゃん、速いっ……!」

 栞、速すぎだろ……。

 言葉も出せないほど見入ってしまい、口をポカン知らないうちに開く。

 フォームが完璧で、風を切るように走り抜けた栞。

「タイム、6.6秒……。」

 タイムを計ってたやつも、唖然としてストップウォッチを見ている。

 それにスタートラインにいる奴らや、近くにいた奴らも一瞬にして動きを止めた。

 何なんだ、こいつは……。

 あんな速く走った奴なんて見たことがない。ましてや、人間で。

 一方、走り終えた栞はと言うと……。