最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

「あんまり気にしなくてもいいと思うぞ。気にするだけ無駄だ。」

「そうだよ~。それにしーちゃんのこと悪く言う人には良い人がいないと思うよ~。」

 はっきりそう言ってくれる二人は、キッと鋭い視線を向けている。

 ……どうしよう、本当に優しすぎる。

 私は二人の言葉を聞いて、少しだけいつもの調子が戻ってきた。

 よし! とりあえずは体力テスト、だよね!

 私は気を取り直して喝を入れて、体力テストに臨んだ。



 まずはえっと……短距離走から行こうかな。

 校庭の端のほうに設置されている場所で、静かに順番を待つ。

 ふと男子のほうを見ると、男子のほうが早いのか疾風君と和向君が一緒にスタートラインに立っていた。

 二人が走ってるところなんて見たことがないから、少しだけわくわくしている。

 だけど和向君、大丈夫なのかな……。

 さっきのは一時的な対処法だし、体調悪くなってなければいいけど……。

 そう思って二人を見ていると、ピッという笛の音と同時に走り出した。

 その瞬間、近くから女の子たちの黄色い悲鳴が聞こえる。

 その中からはやっぱりと言うか、疾風君と和向君を応援する声でいっぱいだった。

「「「疾風くーん!!! 頑張れー!!!」」」

「「「ファイトー!!! 和向くーん!!!」」」