最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

「二人とも、おはよう~……。」

 いつもののんびり声だけど、いつもより小さく元気がない。

 その声に気付いてそっちのほうを向くと、和向君だだるそうにしながら席に突っ伏すところだった。

 その様子からして、大分重症なんだろう。

「な、和向君……大丈夫?」

「うー……大丈夫、じゃないかも……。」

 いつも元気な和向君がこんなになるなんて……低気圧、恐るべし。

 和向君が弱ってしまっているのを見て、何かできないかな?と考えてみる。

 うーん、低気圧の時の対処法、何かあったかな?

 ……あっ、あれがある!

 一つ良い案が思いついて、私は早速行動に移した。

「和向君、ちょっと耳触ってもいい?」

「うん、良いよ~。」

 大分参っている様子の和向君に許可を取り、恐る恐る耳を触らさせてもらう。

 獣族には実は二つ耳があって、一つは人間と同じ耳。

 そしてもう一つ、獣耳がついている。今は消されているけど。

 わっ、和向君の耳……柔らかい。

 その触り心地を少しだけ体験した後に、対処法をやってみる。

 確か、耳を揉んだり引っ張ったりするんだよね……。

「しーちゃん~、何してるの~……?」