最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

「おはよう、疾風君。……あれ? 和向君は?」

 いつもなら隣の席に座ってのんびりしている和向君の姿がない。

 どうしたんだろう?と思って疾風君に聞くと、苦い顔でこう返された。

「今日は気圧がいつもよりも低いから和向、あんまり調子が良くないらしい。だけど一応は来るって言ってたから、心配しなくても大丈夫だと思うぞ。」

 確かに和向君は獣族だから、気圧の変化とかには敏感なのかもしれない。

 今日は曇り空だし、低気圧なのも頷ける。

 だけど疾風君はどうしてこんなにいつも通りなんだろう?

 和向君がバテてしまっているなら、疾風君ももしかして……と思ってしまう。

「疾風君は体調大丈夫なの?」

 気になって聞いてみると疾風君は自分の体を見回した後、いつもの様子でこう言った。

「俺は体が他の奴より強いからまだ大丈夫だ。……まぁ、これ以上酷くなったら俺もバテるかもしれないけどな。」

 うーん、それは大丈夫なのか、大丈夫じゃないのか……。

 そんな事で首を傾げている時に、扉から聞き覚えのある声が聞こえてきた。