最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 聞いてみようとしたけど、ある事に気付いて聞くのをやめた。

「あっ、家ここです!」

 新さんと話し込んでる内に、家に着いてしまっていたんだ……。

 流石にその話に新さんを付き合わせるわけにはいかないし、もう夜も遅いからやめておいた。

「新さん、ありがとうございました!」

 今日はいつもよりお世話になってしまったから誠心誠意お礼を言う。

 新さんは小さく微笑みを見せた後、「あぁ、おやすみ。」と言って踵を返した。

 どこまでも優しいんだな、と思いながらこっちも近所迷惑にならない程度の声で言う。

「おやすみなさい!」

 新さんは一瞬だけ振り返った……ような気がしたけど、すぐに見えなくなってしまって分からなかった。

 新さんを見送ってからマンションの一室に入る。

 ふぅ……と息を吐き、呼吸を整えて寝る支度をする。

 幸い宿題はやってしまっていたので、すぐに準備する事が出来た。

 だけど、新さんのお家で寝てしまったからあんまり眠たくはない。

 でも、明日は体力テストだし……。