最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

「栞……何だか疲れているような顔をしているが、どうした?」

「え?」

 疲れているような、顔? ど、どんな顔してたんだろう、私。

「ぜ、全然大丈夫ですよ? むしろ元気いっぱいです!」

 笑顔を作ってそう言い放ち、新さんに迷惑をかけないようにする。

 疲れてないっていうのは嘘だけど、言うほど疲れを感じているわけでもない。

 きっとテスト勉強といつもの魔力消費でそう見えてしまっているんだと思う。

「そうか……本当に、大丈夫なのか?」

 確認するようにそう聞いてくる新さんに笑みが零れた。

 そんなに心配しなくても、私は平気なのに……。

「……わ、私、そろそろ帰りますねっ。」

 平気だって言ったけど、ちょっと眠たくなってきている……。

 だけどここで寝るわけにもいかず、何とか重たい瞼を起こして帰ろうとベンチを立ち上がった。

「……っ。」

 その時、思ったより体は疲労を感じていたのか案外あっけなく力が抜けてしまった。

 魔力、最近使いすぎたかも……なんて考えて来る衝撃に備えていると、ふわっと抱きとめられる。