最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

「……面倒だったからテスト始まってから5分で終わらせた。」

 ……へ? 面倒だったから5分で終わらせた?

 何だか、とんでもない事を聞いた気が……。

 あのテスト……三年生ならもっと難しいはずなのにそれを5分で……?

 理解できない頭をなんとか回転させて納得させようとする。

「あ、新さん凄すぎます……。」

 だけど、理解した後でも驚きなんて隠せるはずがなくおぼつかない口調で呟いた。

「? ……そうなのか? 普通だと思っていたんだが……。」

 またしてもとんでも発言を出してきた新さんに、開いた口が塞がらなくなる。

 普通じゃないと思いますよ、それ……!

 そう言おうとしたけど、あまりにも新さんが「当たり前じゃないのか?」みたいなオーラを醸し出していて、私は何も言えなくなってしまった。

 新さん……もしかして鈍感?

 演技じゃなくて本当に自分の実力に気付いてなさそうで、こっちが逆に驚いてしまう。

 世の中にはいろんな人がいるんだなぁ、あはは……。

 改めてそう感じていると、不意に新さんの声が聞こえた。