最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 ついつい撫でてしまったけど……急には流石にダメだよね。

「二人とも、急に撫でちゃってごめんね! 嫌、だったよね……。」

 そう言って、急いでばっと手を退ける。

 なんて事をしてしまったんだろうか、私は。急に撫でるなんて非常識な事を……!。

 遅すぎる後悔をしてしゅんと項垂れた私に、二人の優しいいつもの声が聞こえてきた。

「……いや、別に大丈夫だ。ただちょっと驚いただけで……。」

「うん、大丈夫だよ~? しーちゃんのおかげで疲れ飛んじゃったし~。」

 ……そう、なのかな?

 二人は優しいから気を遣ってくれているんだと思うんだけど……。

「ほ、本当にごめんね?」

 改めてそう謝罪すると、二人とも同じタイミングで首を横に振ってくれた。

「栞が謝る事じゃないだろ? 栞は俺らを思って労わってくれたんだからな。」

「うんうん! 疾風の言う通りだよ~。だからしーちゃんは全然悪くないからね~。」

 ……この人たちは、どこまで優しいんだろう。

 この時、私の中で疾風君と和向君は“ただの友達”じゃなく、“大事な親友”だと考えが変わった。