「そっかぁ……だけど悩みがあったら僕たちに言ってね~!」

「あんまり溜め込むなよ。」

 ……私はつくづく、良い人たちに恵まれてるなぁ。

 今更のような気がするけど、そう改めて痛感する。

 こんなに優しい言葉をかけてもらったのは、いつぶりだろう。

 私は昔から魔力のせいで嫌われてしまっていたから、優しい言葉だなんてもう随分聞いていない。

 だけど疾風君と和向君、新さんには優しくしてもらってばかりで自然と頬が緩んだ。

「ありがとう、二人とも!」

 私なんて何も返せないからせめて……。

 私はそう思い、満面の笑みを浮かべて感謝を伝えた。