最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

 いじめ……はあるけど、疾風君と和向君がいるから何とか頑張れていた。

 私の返事を聞いて新さんは、安心したように微笑みを見せた。

「それならいい。だが、何かあったら言えよ。」

 新さん、とことん優しすぎる……。

「ありがとうございます!」

 その優しさがジーンと身に沁みて、私は大きくお礼を言った。



 テストが後三日に迫っていた放課後、恒例になっている校舎の見回りをしているとふとある事に気付いた。

 あれ? 西棟のほうが強くなってる……?

 この前まで南棟の教室に充満していた邪気魔力は今日はすっかりなくなっていて、代わりに西棟の教室に充満していた。

 これ、多分だけど邪気自体は一緒のもの……だと思う。

 確証はないけど気配やオーラが同じものだから、間違いではないとはず。

 だけど……浄化しているのにまたあるってのはおかしい。

 浄化が出来ていないって事は考えにくいし、だったらどこからか湧いているって考えるのが正しい気がする。

 だけど、どこに?

 湧いて出るようなものなんて探しているけど見当たらないし、ましてや見逃しているなんて事はないはず。