最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

「新さんはテスト勉強は順調ですか?」

 新さんの顔を覗き込んで聞いてみると、新さんはあっさりと首を横に振った。

「いや、ほとんどしていない。まぁ、少しはしているが……。」

「え?」

 してないって……大丈夫なのかな?

 本人が大丈夫なら大丈夫だと思うけど、してないと言われるのは予想外だった。

「別に勉強なんかしなくても、答えは一つしかないんだから解き方さえ覚えれば解けるはずだからな。」

 さらっとそんな衝撃的な事を言った新さんに、驚きを隠せない。

 解けるはず……って普通の人はそんな簡単に解けないと思うけど……。

 もしかしなくても新さん、テスト余裕なのかな?

 馬鹿にするわけじゃないけど、そうとしか思えない強者の余裕が感じられる。

 あんな事を言うくらいだから、相当頭が切れるんだろうな。

 うーんとそんな事を考えこんでいると、新さんがこんなことを言った。

「この学校には慣れたか?」

「え? ……は、はい! もう大分慣れました。」

 一瞬驚いて反応が遅れてしまったけど、しっかり明るい声色で返す。

 この学校についても結構理解してきたつもりだし、充実した毎日を過ごせれていると思う。