最強さんは魔術少女を溺愛したい。① ~学園編入は溺愛波乱の幕開け~

「栞はテスト勉強してるのか?」

 今日も見回りが終わった後に新さんと中庭で他愛ない話に花を咲かせていたら、そんな事を聞かれて笑顔で答えた。

「はいっ! 友達としてるんですけど、とっても捗ってます。」

 教え合いとかもできるし、何より楽しい。

 テスト勉強が楽しいって変かもしれないけど、友達とする勉強はまた違った面白さがあって私は好き。

「そうか、良かったな。」

 そう言って私の頭に手を乗せ、撫でてきた新さんに驚く。

「新さん……?」

 突然の事にびっくりしていると、新さんがはっと我に返ったようにして撫でるのをやめた。

「悪い。……嫌だったよな。」

 心配そうな顔をしてしょんぼりといている新さんに、慌てて首を横に振る。

 そんな嫌だなんて……むしろ、温かい気持ちに包まれて嬉しかった。

「そんなことないです! ちょっと驚いただけで……。」

 言い訳のように聞こえると思うけど、誤解だけはされたくなかったから急いでそう言った。

「なら良いんだが……。」

 そんなに心配する必要ないのに……と考えながらも、私も新さんにテスト勉強の進捗を聞いてみる事にした。